w   a   t   a   s   h   i    を   纒   ふ

纒  m a t o u

女性が自分自身を美しく見せたいと思うとき、その美に対する意識にいつでも纒わり付いているのはコンプレックスという名の魔物です。

その魔物はメイクやファッションで着飾ることによって、表面からは見えなくなりますが、決して消えてなくなることはありません。

むしろ隠すことで、それはもっと奥の深い深いところで黒い闇に溶けて、根を張ります。それはやがて妬みや恨みに姿を変え、表に出せないその醜い存在が自分自身を苦しめます。

そしてそれを隠すために、女はまた新たな衣を纒います。もしもその衣が隠す為のものではなく、さらけ出してしまうものだったら…


 魔 物 を 纒 っ た 女 の 姿 を 見 澄 ま し て く だ さ い

「わたしのすべて」を受け入れたとき、魔物は姿を変えるのです。

 

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花や蝶など一見して美しい印象を持たせるものでも、一歩踏み込んで見つめてみると、ゾクッとするような、何とも言えない気持ち悪さを感じる事があります。

それを目の当たりにしたときに目を覆ってしまうと、それは永久に心の中でおそろしいもののままでしかありませんが、

目を背けず向き合うことで最初に感じたそれとは違う、もっと別の美しさのような、不思議な魅力が生まれてくると思うのです。

女も、人間もまた同じです。

受 容  j u y o u

 素材 / わたしの顔、舌と唇の裏側

解 放  k a i h o u

 素材 /わたしの躯、手の指の皺、舌の裏側

Textile シリーズ

今回のテーマ “ 纒 ふ ” になぞらえ、被服として展開することを意識し制作したテキスタイルデザインです。 私の躯ひとつで、どれだけデザインできるかを実験したものです。

H i p  &  L i p

素材 / わたしの唇、尻臀

E a r   w a l k

素材 / わたしの耳、脚と足

n o s e    n o s e    n o s e  !

素材 / わたしの横顔、鼻

t h e  H A N D

 素材 / わたしの手、手の指の皺

FLYER design